前々回のコラムで、世間に揉まれてすっかり汚れちまったはずの俺の涙腺の滞りについて綴ったが、なんのこたぁない、「As for you ツアー」の移動日の名古屋で観た「セカチュウ」の最終回の直後に、榊原大ちゃんからかかって来た電話に出た俺は、めちゃめちゃ鼻声だったぞ(笑)。なんだよ、俺…まだまだ感受性も涙腺も大丈夫そうじゃん!!!
さて、その大ちゃんツアーも、大勢のお客様のおかげで見事大成功に終わりました。大阪、福岡、名古屋のブルーノート、そして東京STB139の会場に足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
大と一緒に演奏するのはニューアルバムのレコーディング以
来だったが、ちゃんとしたライブ?!は精進ツアー以来だったのでとても新鮮だった。相変わらずフランキーでファンシーなMCと、盛り上がった時の無駄なオーバーアクション(笑)は痛快?!だった。Gtの「マダム・キラー天野さん」とは随分久しぶりだったが、プレーも含めすっかり別のキャラに変貌していたのにはビックリした。落合とは先月も別のツアーで一緒だったんだけど、その悪童っぷりと茶目っけの絶妙な交ざりっぷりが妙にツボに入ってしまい、すっかりあの特異なキャラが気に入ってしまった。楠本さんは寡黙&マイペースで、ベーシストらしいキャラとグルーヴィーなプレーで、ついつい余計な事をしてしまう俺たちの舵を取り、サウンドをしっかり支えてくれていた。流石!
ライブの内容も毎回素晴らしく、久々に「超ダイナミクス」や「表現法」にこだわる事の出来る、ゆとりと進化の伴ったいいライブだったんじゃないかな?そしてその大きな要因ののひとつとして、なんと云っても天下の「ブルーノート」でのツアーだったと云う事はかなり大きな要素をしめる。相変わらず細心の注意の行き届いたミュージシャンへの心使いとサービス、そして食事のクオリティー。これらは間違いなく日本一。あんなに気持よく演奏させてくれるところは他に類をみない。また是非このツアーも含め、今後もお世話になりたいもんです!
そんなこんなで、又次のレコ発ツアーも是非今回のメンバーで参加出来たらいいなぁ、なんて思える程、勝手知ったる仲間たちのいい感じの演奏旅行でした。
さて話は代わって、先日「TOSHIMI SESSION」で初めて吉祥寺の「シルバーエレファント」というライブハウスに出演した(俺が初だと云う事を意外だ!と云う意見が多かったけど…)。
このライブハウスは一部では「プログレの登龍門」と云われている場所で(だからか?)、「KENSO」も昔は何度か出演した事があったらしいが、このシルバーエレファント…とにかく音響が素晴らしく、めちゃめちゃ演奏しやすくて超エクセレント!!
ハウスミキサー担当の方が、ハコの事を隅々まで完璧に理解している様子で、爆音&超難解な曲をやっているにも関わらず、とにかくモニターの注文をしなくていい状態をほぼ一発で作ってしまうのだから凄い。きっとこの日のライブの曲を(特にGtの高橋勲くんのグッタリする様なへヴィーな変拍子の変態曲と、俺の爽やかな3トリンケッツ)、他の場所でやってたら間違いなく玉砕していたに違いない。それほどここの音響は素晴らしい(ちなみに客席の音もとてもクリアーで良かったらしい・・・)。
ただひとつ楽屋が狭いところだけが難だが、超絶系でうるさくて無駄に(笑)ややこしい、どこで呼吸していいかわからなくなるドヘヴィーな変拍子系をやるなら絶対ここがお勧め!
俺もまたそのうちこういう系のものを永井さんや石黒さんや和田アキラさん達と動き出す事があるんだろうけど、夏から続いていたケンソー、4拍子の見あたらなかった劇伴のレコーディング、石黒さんのストーンヘッド、そして今回のドロドロした変態曲の多かった永井さんのセッション、そして大橋&小森セッションでの、これはわかりやすくて明るいコードと可愛いらしいメロディーの後ろで、おちゃめに暴れまくるただの頭拍抜きの7拍子&ポリリズミックな名曲・・・。ちょっと振り返ってみただけでもこれだから、よく考えてみると少し変拍子の曲をやり過ぎてる感が…。
たまにバラードを普通に叩いてると、なぜか2小節目には奇数拍子とか叩いていたりするもんなぁ…(苦笑)。ここまでくると既に病気である。きっとそろそろ変拍子禁止のドクターストップがかかる頃だと思うので、8月のケンソーライブの時の清水さんのMCを引用させていただき、『変拍子をお休みしませんか?』と云うスローガンを掲げたい気分な今の俺…。しばらくは身体と精神に優しい変拍子を選んで叩き・・・って結局それかよ!
そういえば皆さん、2004.10.30(Sat)は、是非『SPINAL TAP』(スパイナルタップ)のデビューライブに遊びに来て下さい。
これは兼ねてからバンドを立ちあげようと盛り上がっていた、俺、大橋イサム、野崎洋一、そしてうまくこちらに巻き込んだ(笑)楠本さんからなる新しいバンドで、決してテクニックのごり押しやメロを中心に聞かせるのではなく、あらゆるグルーヴィーなリズムとご機嫌なベースラインをリフに、今までに無い空間系、トランス系、そしてドラムン・ベースや2ステップ、またはファンクやR&B、60年代のニューオーリンズから派生したリズムや異国の雰囲気を、ジャズやロックや邦楽を媒体に新しく創りあげるという実験的要素の多い新しいバンドです。
このバンド形態は、小森が3~4年前からやりたかった事のひとつのサウンドで、特に今回のメンバーではかなり理想を越える素晴らしい作品がどんどん産まれて来る様な気がしてます。
曲創りはこれからだけど…(笑)。目指すはフュージョンシーンではなく、あくまでも最先端クラブシーンへの展開。かなり斬新でヒップなサウンドをお聴かせ出来るライブになると思うので、皆さん、お友達をお誘いのうえ是非お越し下さい。お待ちしております。
と云う事で、すっかり秋です。ことしはスポーツの秋(っつーかジムワークだけど)を満喫する予定・・・。それから日本プロ野球界の未来の為に頑張って戦う選手会のみなさん(特に古田敦也選手!)、本当に応援しているので頑張って下さい!!!
2004.9.29 あっ!明日のリハは又しても変拍子だ…(>.<)。