9月の終わりからスタートした、ご存じ『須藤満「Favor Of My Friends Tour 2003」』の18ヵ所に及ぶ全国ツアーが、北海道・増毛町の公演でめでたく千秋楽を迎えた。ストちん、ヨネちゃん、メカ沢β、ホワイティ、誠子、他 スタッフ一同…みんなお疲れさんでした!
さてそこで、このツアーを2度に分けてざっと振り返ってみる事にしよう。
9/26(金):飯田 Canvas
ツアー初日。いきなり人生初の新幹線乗り遅れを体験したヨネちゃん…。本番前には名古屋からヨネちゃんを飯田まで送り届けた「死神」氏(彼はセイキマツ関連の人物で、一応世を忍ぶ仮の姿はコックさんである)の車で、山奥にある情緒ありありな素晴らしいそば屋「のんび荘」で腹ごしらえ。
回りにはホントに何も無く、無数の星と月明かりの照明と、心地よい虫の音のBGMに耳を傾けながら食す絶品なそば…すっかりまどろんでしまったメンバー、とてもライブ前の雰囲気では無かったのだが、本番始まるとバッチリな演奏。初日にして千秋楽並のクオリティか???打ち上げではハイペースで酒を煽り、めちゃめちゃハイになった記憶が…。
9/27(土):京都 RAG
車で京都へと移動。快晴のドライブ日和、とてもすがすがしい気分だったのを憶えている。そういえばこの日俺の名(迷)曲?「3Trinkets」(旧M-1)をリハーサル中、思う様に弾けず珍しく煮つまっていたストちゃん。よって今回はこの曲を候補から外す事にした。
ところがツアーに向けてこの曲を必死に予習&特打ちして来たヨネちゃんは、没申告した旨を伝えると怪訝な表情。そっかぁ、あんなややこしい曲を、そこまで弾きたいと思ってくれてたんですね(笑)。いづれヨネちゃんには心ゆくまで弾いて貰いますので、宜しくお願いします!
ところで肝心のライブの出来はと云えば…ラグだからいいに決まってるのだ!
9/28(日):福知山 Farm
初の福知山。この会場は住宅街の中にあり、リハーサルスタジオも兼ねた素朴な雰囲気のお店。マスターはその昔六本木ピットインのスタッフだった経験があると云う、とても気さくで良い方でした!ライブもバッチリ!残念ながら翌日の移動の関係で終演後は京都へ戻らなければならなかったのだが、次回行っ た時には是非マスター交えて福知山の地で飲みたいものだ。
10/9(木):仙台 enn
福知山の翌日から樽木くんのツアーに参加していた俺はすっかり気持が穏やかな歌モードになっていたので、攻撃モードに切り換えるはずだったのだが(なんでやねん!)、東北が単発ゆえ車移動だった為、なんと朝9:00にストちゃんのお迎え。この時点ですっかり一日が終わってた。
そう云えば今年の2月に精進ツアーで行った時にも捜してたんだけど、12年前に初めて行って感動した牛舌の店で「しらゆき姫」に出てくる7人の小人のマスコットのおいてあるお店が未だ行方不明…。誰か情報を下さ~い。
10/12(日):浜松 Merry You
前日の「KENSO」のリハの余韻が覚めぬまま、さぁ、いよいよ怒涛の11泊12日(っつーかスケジュール帳を見る限りではある意味15泊16日にしか見えないんですけど…)の始まりだ。
会場入りする前にいつもの様にホテルにチェック・イン。部屋に入りお気に入りのスカジャンをベッドの上に脱ぎ捨て(そう云えばこのスカジャン、どうもそこら辺の安物と思われているみたいだが、一応コム・サ・デ・モードフォー・メ~ンです…)、メール・チェックをしてからロビーに集合。「あれっ?なんか臭い…」一瞬そう感じたのだが気にせずみんなでタクシーに。「あれっ?やっぱ臭い…」そう感じた俺は隣にいるメカ沢βに聞いてみた。
「なんかゲ×臭くない?」、「いやぁ、実はそう感じてました…」、「やっぱり?」…そう、原因は不明だが、どうやら部屋に入った段階で衣類にゲ×・ライクなスメルが付着してしまったらしい。慌ててファブリーズしまくったのだがあまり効果なし。この「謎のゲ×ゲ×スメル事件」の悪影響があったのか、
ここまでは絶好調だった演奏に不調の兆しが…おいおい、12連泊の初日じゃねーかよ…まっ、そんなもんである。
10/13(月):神戸チキンジョージ
大好きな街のひとつ神戸である。余談だが、拙者(吾輩くらいにしとくか…)が一人旅の舞台として撰んだ唯一の地である。
さて、昔のチキンに比べて震災後に建てられたチキンのお客さんは、会場の雰囲気も関係しているのか演奏しているジャンルが左右しているのか、演奏がイマイチなのかしれないが(まぁ、これだろうな…)、なんか今ひとつ盛り上がらない気がする。ひょっとすると冷静沈着に盛り上がっているのかもしれないが…。
あの日は本編終了後、「今日はイマイチ盛り上がらなかったなぁ…」なんて云いながら楽屋に引っ込み、その後アンコールを演奏して終えた途端に、それまでの盛り下がりが嘘の様な拍手喝采の鳴り止まないアンコール…。
ったく、最初っからそうやって素直に盛り上がって下さいっつーの!
ちなみにこの日の俺、体調悪くて打ち上げ不参加。早くも休肝日を設けるなんざ、守りに入り過ぎか?とも思ったが、これもプロ意識である。
10/14(日):移動日
この日は神戸から博多まで新幹線、そして博多から長崎までと云う長時間の電車の旅(クロ高1年番格の竹ノ内豊にとっては、あまりにも酷な移動である)。長崎はコンサートで何度も訪れている割には、あまり親しみがなかったのだが、今回の旅で一気にこの街が気に入ってしまった。(夜の繁華街はそうとうガラが悪いけど…)。この日のリラックスぶりは第17回のコラムの冒頭参照。
10/15(水):長崎 旧香港上海銀行
ここは国から指定文化財に認定されている由緒&港情緒ありまくりの素晴らしい建物だ。特に演奏するスペースとしての設計がなされている訳でも無く、そんなところで大音量なバンドがライブやっていいのか?ってゆーか、18”の小音量な繊細と云う名の腰抜けサウンドのジャズ・ドラマーや、タイトと云う形容がぴったり?のスケールの小さい普通の音のフュージョン・ドラマーならまだしも、果たして26”のノー・ミュートなツーバス野郎が演奏してもいい場所なのだろうか???
だがそんな不安はサウンドチェック開始と同時にすっかり解消…される事など無く、むしろ増した。まるでスタジアムでやっているかの様なもの凄い残響で、ただでさえ癒し系とは無縁なドラムの音が「ドぉッカ~ン!ドゥワぁ~ン!!グぅワッシゅうぃどあ~ン!」(どんな音だよ!)だもん、思わず笑っちゃう程凄まじかった。が、 そんな中一人盛り上がってたのが米川英之氏である。
「よく外タレのロック・バンドが、こーゆー場所でこーゆー音でプロモーション・ビデオとか作ってるよねぇ!」と、まるでバンド始めたばかりの高校生の様に輝いた瞳で、とても嬉しそうに語っていたのが印象的である。
「あっ、なるほどね!」とそのコメントに共感した俺は俄然やる気に…。実際本番が始まってみると、その会場の音響を熟知したPAの方の功績もあって、何とめちゃめちゃ演りやすいじゃねーかよ!
この日は親戚の叔父さんと叔母さんが聴きに来てくれていたと云う事もあり俄然盛り上がった俺は、とても気分良くこの日のライブを終えた。
夜はストちんの知り合いのライブハウス?で打ち上げ。途中「意外にウッド・ベースが似合う須藤&ソロ時の手拍子がリズミカルじゃないメカ沢β」(そうそう、ツアーではメカ沢と紹介されていたが、彼には溢れる男気は無い為、むしろβの方が正しい。えっ?なに?意味がわかんない?「クロ高」読め!)によるジャズ・セッションが始まった。
これが実に心地良く、港街長崎の夜には見事にハマった。途中この店のマスター(sax)と娘さん(vo)も加わり、極上の並み(笑)の音楽を聴きながら、この店のママの極上料理を食すると云う、とても贅沢なひと時を満喫した。いやぁ、ホントに飲んで喰ったぁ~。
10/16(木):熊本 Battle Stage
この日は長崎から熊本まで高速バスで移動。途中のサービス・エリアの休憩で朝食をとる予定でいたのだが、なんと5分間のトイレ休憩しか与えられず、しかも食べ物なんて一切売っておらず、一同めちゃめちゃ空腹に…。
熊本に着いた俺は、ホテルにチェックインした後すかさず「こむらさき」のラーメンを食しに行くが、空腹にいきなりの濃厚な豚骨ラーメンですっかり気持ち悪くなってしまった。
さて、熊本と云えば「鞍」の「馬焼き」である。散々喰った馬刺に飽きた俺たちの、2年前からのブームである。
この日は何故か非常にやり辛い音響の中でのライブとなってしまった為、演奏のクオリティはそこそこ?だったものの全く達成感の無いライブとなってしまったので、気分を変える為演奏の余韻に浸る事も無く、とっとと大好きな「鞍」へと向かった。
打ち上げではたまたま隣に居合わせた中学教師と色々と語りつつも、翌日が福岡だと云う事もあり、はなから節酒モードだった俺は、2次会には行かずあっさりと退散。
10/17(金):福岡 Dream Boat
今年の精進ツアーでお世話になった際、釣好きなロック・ギタリストでもある店長と朝までベロベロに飲み明かして以来、すっかり気に入ってしまった店である。
ライブの方は音響的にもとても演りやすく、しかもこの日は資料用の録音をしていた事もあり非常に気合いの入った演奏になり(まだ手元には送られて来ていないが…)、めんたい魂溢れる素晴らしいお客さんの熱気にもまんまと乗せられ(笑)、とてもいい感じで盛り上がった。
終演後はマスターの釣って来た魚をつまみつつ、やっぱり飲みまくり…。何故かこの日は、いつかマジに博多に住みたい!と感じた夜だった。
と云う事で、中編へと続く…。
2003.11.25 雨
