巷ではインフルエンザがめっちゃ流行ってるみたいだけど、みんなは撃沈してねぇかぁ~?!俺は今月中旬から始まる「精進ツアー」に向けて、ちゃんと予防接種受けたからばっちり…なはず。
ところで今って80年代ブームらしいね。個人的には青春な時を過ごしたり、ドラムを叩き始めたり、プロとしてのキャリアをスタートさせたりと、俺にとっての80年代は自分の人生を決定づける上でとても大切な時間だった。
それにしても「~年代ブーム」って云う物凄くレトロな印象をイメージさせる響きは何とかなんないものか?あれから20年もの時が経っているって云う認めたくない時間経過に、ひょっとすると自分が老けちまってるんじゃね~か?って云う錯覚を憶えちまう。
今思えば80年代っつーのは、価値観の多様化が進んで音楽も文学もサブカルチャーも等価に細分化され、その中から自分の感性にあったモノをチョイス出来る環境であった様に思える。
音楽的には俗に云う「いい曲!」が多かったかも。そういう印象が強いのはメロディーを大切にした曲が多かったからだろう。
70年代に一世を風靡した数々の骨太なサウンドの流れを汲みつつ、よりポップに昇華された作品達が革新的なリズムや斬新なアレンジによって氾濫していたけれど(ひとつの特色としてドラム・サウンドにおけるゲート・リバーブ、そうあの「ドォー・バァー・ドォドォ・バァー♪」って云う無駄に音符の長いノイジーなエフェクト・サウンドが流行したと云う事も大きいな)、どちらかと云うとリズム的なイメージよりは心に響く美しいメロディーの作品が多かった印象の方が強い。
大体俺はドラムなんか叩いてるけど、あきらかにリズム・パートよりもメロディーやコードの響きの方に興味がある。特殊な類を除けば、リズム・パートの役割なんてあくまでも楽曲のメロディーを最大限に活かす為の手段のひとつにすぎない。
勿論なければ成り立たない曲や不可欠な場合もあるけれども、極論を言っちまえば良い曲と云うのは良いメロディーとそれを彩るコードさえあれば成り立つと思っている。但し、旋律に含まれたリズムは別問題だけど…。
おそらく俺はドラムそのものよりも音楽と云うもの(リズムよりもメロディー?)に惹かれるからそう感じるのだろう。
昔は音楽をパート聴き…それこそドラムを始めた頃には音楽を聴く時にどうしても最初にドラム・パートに耳が行ってたりもしたが、流石にもうそんなつまんない聴き方はしなくなった、というより出来なくなった。
多分この20年近い芸歴の中で、様々なジャンルの膨大な数の楽曲を演奏して来た事実と、それを小さなライブハウスからスタジアムまで、それこそ十数人から数万人、Maxではなんと12万数千人(これは東京湾の花火大会での話だが)の観客の前で演奏して来た実績により、実際にその空間を通して身体や感性で感じた表現の術として(特に大きな会場では音響の関係上無駄な部分をそぎ落としたアレンジが施される事が多いので、より楽曲の持っている真の部分がさらけ出される事が多い)、楽曲を聴かせる上でのアレンジ、要はあらゆるパートの担う役割や影響と云うものを、いつの間にか無意識下で瞬時に理解出来る様になったからかもしれない。ある意味これがアンサンブルなのかも…。
この様な経験の積み重ねにより、いわゆるドラマーとしての立場ではなく、ひとつ上の次元からの音楽の聴き方や捉え方が出来る様になったって事は、俺なんかでも少しは音楽っつーものが解って来たって事の証かな?
この事の背景には、間違いなく80年代に存在した素晴らしい音楽や文化をリアルタイムで体感して、確かなクオリティーのものを見極めてチョイスして来た影響が確実に存在している思う。
「流行」と云う言葉自体に薄っぺらな価値観を感じてしまう事も多々あったりするけれど、せっかくのブーム、今一度80年代を身近に感じてみるのも面白いかも…。
追伸:前回紹介した親友の「サンタ」のHPと、この度相互リンク貼る事になったよ。
2003.2.8.